'アウトプット練習帳'

アウトプット練習帳

アウトプットの練習をするブログ。呼んだ本や勉強内容、なんてことはない毎日について記す。まずは3回以上の更新を目標に。。

参勤交代

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つい最近、『超高速!参勤交代』を視聴した。

笑いあり、アクションありのわかりやすいストーリーで、老若男女向けの作品だった。
参勤交代を終えたばかりの湯長谷藩大名・内藤政醇は、老中・松平信祝の陰謀により、再度江戸への参勤を命じられる。その期間実に5日。準備を含めると移動にかけられるのは実質4日だ。湯長谷藩から江戸、つまり福島県いわき市から東京まで、実質4日で参勤するという過酷な命をどう解決するのか,というのが本作の見所である。

 

ちょっと感心したのが、本作で出てくる飛脚のルールである。
物語後半で、指定された時間まで一刻の猶予も無い時に向かい側から大名行列が来てしまうというトラブルが発生する。しかも、その行列は伊達藩・90万石を擁し、その石高は加賀藩に次いで2位の大大名である。普通ならその地位の差から湯長谷藩は道を譲り、伊達藩の大行列が通り過ぎるのを待つしか無いのだが、時間がない彼らはそうも言ってられない。なんとかできぬかと知恵を絞る。
そこで出て来たアイデアが、飛脚に扮して大名行列を通りぬけるというものである。
飛脚は江戸時代の通信インフラであり、緊急事態の伝令も担う事から幕府から大名行列を通り抜ける事を特別許可されていた。そのことを利用し、普段なら数十分は待たねばならない伊達藩の行列を通り抜けて行ったのだ。
これは常識なのかもしれないが、時代劇・アニメ・漫画でなかなか飛脚が行列を通り抜けるという場面を目にしなかったため、そういう考えが自分の頭に浮かばなかった。私の頭は、固定概念に思ったよりとらわれているらしい。

 

話を変えて参勤交代というと、諸藩が反乱を起こさぬ様、財政負担をかけさせた幕府の政策と捉えられている。
しかし、最近ではそれは副次的なもので、本来の目的は単に主従関係を明確に示すためだったという考えが主流らしい。実際、大名行列が過度に派手になっていくにつれ、幕府から”行列は分相応にせよ”という行列の人数制限のお達しがあったとのことだ。藩が倒れては元も子もない。

費用をかけてブランディングすることも大事であろうが、無い袖は振れぬ。身の丈にあったブランドが生き抜くコツである。